香川県の牟礼(むれ)にあるイサム・ノグチ庭園美術館へ行ってきました!
http://www.isamunoguchi.or.jp/
ご存知の方も多いかとは思いますが、イサム・ノグチは20世紀を代表する彫刻家。
モニュメント、庭や公園などの環境設計、家具や和紙の照明などのインテリアから舞台美術まで、枠を超えた芸術活動を行ったユニークな芸術家です。
NY、イタリア、高松にアトリエを構えて、年に3ヵ月ほど高松に来て、石の制作に取り組んでいたそうです。
晩年に制作された「地球庭園」は、石垣のサークル中に、色んな形の石のオブジェがたくさん!
それぞれにダイナミックな存在感やパワーがあって、共存して一つになり調和しているように見えます・・・。
それをとりまく自然が本当に気持ちよくて、柳のやわらかな葉が風に揺れて、背景には五剣山。
石と自然が一体化した素晴らしい環境芸術です。
あと、イサム・ノグチは広島とはとてもゆかりの深い方で、平和大橋・西平和大橋も彼の作品です。
「原爆慰霊碑」もデザインしましたが、アメリカ国籍(父が日本、母がアメリカ人)と言うことで不採用となり、
丹下健三がイサムのデザインをもとに再デザインされたのが現在の原爆慰霊碑。
「芸術は人種の違いや敵味方を超えて人の心を安らかにする。 だから自分は彫刻を作るんだ」
誰よりも平和を願っていたイサムの言葉です。
彼だからこそ平和の架け橋になれたのでは・・・と思いますが、実現できなかったのはとても残念・・・。
美術館へ行くには往復ハガキでの申し込みが必要です。
週に3日、1日3回の見学時間が決まっており、行くとなると覚悟を決めて予約していくようになりますが、広島市内からだと車で3時間くらい。(高松から約20分)
「讃岐うどんツアー」とあわせて、興味のある方は是非行ってみてください!!
「石」の産地なので、近くには石材所がたくさんあり、想像力をかきたてられる色んな形の石がたくさん。